
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)のメニューは、体に悪いジャンクフードとして有名です。揚げ物はフライドポテト、フライドチキンだけでなく、天ぷらや串揚げなどの日本の伝統料理にも多いです。カリッとした触感と口の中に広がる油の味がクセになり、不健康だと分かっていても、ついつい食べすぎる方も多いでしょう。クリスマス、誕生日、何かのパーティーでオードブルを出すとき、なくてはならないアイテムです。揚げ物があれば盛り上がりますし腹持ちも良いです。
カリッとした揚げ物をつくる秘訣は、高温で揚げることです。見た目をキレイにするには高温でなければいけません。高温の油で揚げることで確かにおいしい揚げ物はできますが、過酸化脂質という有害な物質ができる可能性があります。動脈硬化やがんになるリスクがでてきます。さらに、AGEs(エイジズ、最終糖化産物、終末糖化産物)ができるため、肌を老化させる原因にもなります。甘いものを食べすぎると糖化という現象が起き、肌を老化させますが、揚げ物を食べても糖化が起きます。体内に酸化物質が増えれば、抗酸化物質が作用しますが抗酸化力が落ちます。
そのため野菜も一緒に食べると良いとありますが、KFCのメニューで野菜を見かけることはほとんどありません。自宅で食事をするのであればサラダや野菜ジュースなどと一緒に食べましょう。それも、夜ではなく昼間に食べるのがおすすめです。他にも脂質を代謝するためにビタミンB2が含まれる食品を摂ると良いです。チーズやヨーグルト、牛乳がおすすめですが、牛乳やヨーグルトなら、低脂肪か無脂肪にするとより効果が期待できます。フライドチキンは、高カロリー・塩分・油に含まれるトランス脂肪酸などが体に悪い原因だと言われています。現在では、トランス脂肪酸を減らす取り組みがあります。カロリーに関しても、オリジナルチキンであればという237kcal数値が出ています。
これは、ごはん茶わん一杯150gが、大体252kcalと比べるとそれほど高いと言えないでしょう。気をつけたいのは塩分です。塩分に含まれるナトリウムやカリウムを摂りすぎると、腎臓に負担がかかり体に異常をきたす場合もあります。KFCのフライドチキンは一つ食べるだけで1.7gほど摂取することになります。日本の厚生労働省では、18歳以上の男性で8g、女性で7g以下を目指すよう促しています。フライドチキン一つで1.7gは明らかに多いです。脂っこい食べ物はおいしく満腹感もありますが、野菜や牛乳、チーズなどと一緒に食べる、昼間に食べるなど工夫をすると良いでしょう。